医療事故ブログ〜小さな我が子が経験した事例〜

私の息子が医療事故にあったことについて綴っています。同じような経験をされた方の何かの助けになれば幸いです。少し重い内容ではありますが、共感を頂いたり、何かのお役にたったら「スター☆」や「ブックマーク!」、「SNS」等で共有お願いします!

大ピンチが思わぬヒントに

事故後89日目。

 

ここ数日、酸素の値(SPO2)が低く、正常で98〜100%なのに息子は90%台前半や90%を切ることが多くなっていました。

(こうやって徐々に悪くなっていくのかなぁ…)

 

不安を感じていました。

 

 

 

今日は11時ごろに面会に行きました。

病室に着いた矢先、ビックリする事が起こりました。

息子の手を触って、腕を触って。

背中に熱がこもってないかと背中とベッドの間に手を入れた瞬間。。

 

(ピーピー!! ピーピー!!)

 

普段はあまり鳴らない人工呼吸器のアラームが鳴りだしました。

 

換気量の値が普段40〜50なのに、

この時は『22』

 

続けて、SPO2のアラームが鳴りだしました。

85……80…70…65

みるみるうちに下がっていきました。

 

もうどうしていいか分からず、ナースコールを押して看護師さんを呼びました。

 

 

看護師さんはすぐに人工呼吸器を外して、手動で空気を送る方法に変更しました。

それでSPO2は95%まで回復しました。

 

ホッとしました。

 

SPO2が下がったことは過去にありましたが、ここまで急激に下がる経験はありませんでした。

手が震えて、足がガクガクしました。

 

ことなきを得ましたが、人工呼吸器に戻すと、また換気量とSPO2が下がってしまいます。

小児科の色んな先生が聴診で肺の音を聴いて下さいましたが、肺の音に問題は無さそうでした。

レントゲンを撮っても、

以前から言われていた

『便秘気味で、便がたくさん溜まっている事によって横隔膜の位置が上に上がっている所見』しか見つからず、急に酸素が下がる原因がわかりませんでした。

 

どの先生に聞いても、

「便秘だからかなぁ?」

「便秘だからかなぁ?」…

 

(それであんなに酸素が下がるわけないだろう。)

素人ながらに、勝手な反感を抱いていました。

 

(もう先生にも手のつけられない状態になってきたんだろう)

勝手にそう思い、泣きたくなりました。

 

 

するとある先生が

「うつ伏せにしてみましょう」

…と提案されました。

 

動かした方がいいとは言われていましたが、

(この状況で大丈夫か?)

…と不安になりました。

 

しかし!!

4人がかりでうつ伏せにすると

SPO2は98%、換気量も回復しました。

 

「おっ!!」

思わず声を出してしまいました。

 

どうしても仰向けの時間が長くなるため、背中の方の肺に空気が入りづらかったことと、やはりお腹の便の影響も大きいとのことです。

 

体調を確認しながら小1時間程度、うつ伏せにしました。

 

その後、仰向けに戻したら、うつ伏せよりも少し値は下がりましたが、驚くような低下はなくなりました。

 

大ピンチから始まりましたが、そのお陰で解決策が見つかりました。何がどう転ぶか分かりませんね。

 

明日からも少しずつうつ伏せの時間を作っていこうと思います。