この日も、朝早く目が覚めました。
夜間、急変の電話はかかってこず、一安心しました。
息子に会えるのは11時から、我が子に会うのに制約があることに苛立ちを覚えました。
患者家族用のアパートをチェックアウトし、鍵を返しにいく途中に携帯電話がなりました。
ドキッとしましたが、内容は人工心肺を外す手術を本日行う。という連絡でした。
11時
人工心肺を外す手術の説明に合わせて、昨日私たちが強く要望した件について返答がありました。
返答は
・院内での検証が終わるまでは生活の補償等は一切できない。自分達でお願いします。
・事故の検証は約1〜2ヶ月後に行います。
ふざけた内容に憤りが隠せませんでした。息子をあんな状態にしておきながら、自分達の予定にこちらが合わせろというような言い方でした。
私 「私達は本当であれば、今日退院の予定だった。そちらの検証が終わるまで私達はどうすればいいんですか?」
病院側 「お気持ちは分かりますが、病院の中では他にも色んなことが起こっている。この事案だけを特別扱いするわけにはいきません。何度言われても、答えは変わりません。」
どうする事もできず、病院側の方針に従わざるを得ませんでした。
病院側の不誠実な対応と自分の無力さが悔しくて、身体が震えて涙が溢れてきました。
(こんな事が許されていいのか、こんな事がまかり通るのか)
今後、私達家族は何度もこの思いに駆られることになります。