息子の頭元に脈・血圧・体温・呼吸器…たくさんのモニターがチカチカひかり、定期的に異常を知らせるコールが鳴り響きました。息子の身体へ多種類の薬を入れるためのシリンジが10個程度、並べられていました。
意識がないながらも息子は闘っていました。
息子は生死の境を彷徨いながら、この日も私たちが面会に行ける時間まで頑張って生きてくれました。
13時
医師から今日の病状説明がありました。
医師「脳が腫れている影響でおしっこを制御するホルモンが出なくなっている。そのため、おしっこを溜められなくなっている。尿崩症という状態です。」
また、新たな名前を告げられました。
おしっこがバルーンカテーテル内にとめどなく流れ出し、そのことで血圧が急激に下がりました。100→50へ。こんなことが定期的に起こりました。
グリセオールという抗利尿ホルモンを補充する治療が加わりました。
いろんな薬を入れてこの小さな体が耐えられるのか…
不安でたまりませんでした。
ICUには家族も20時までしか入れませんでした。
明日も生きていて欲しい、そう願って頭をなで、部屋から出ました。
後ろ髪をひかれる思いで面会を終えました。