今日で医療事故が起きてから100日目になりました。
月並みな言い方かもしれませんが、医療事故が起こったあの日から私達家族の時間は止まってしまっています。周りの時間はどんどん過ぎていき、季節も変わってしまいましたが、それが信じられないくらいの心境です。
100日を迎え、今回の医療事故について改めて考えることが多くなってきました。特に病院から「合併症です」と説明を受けてからは特に。。
説明会というのが、どのような流れで行われるのか、私達にも想像がつかず、どのような準備をするべきか分からなかったことが後悔として残っています。
ここでは説明会の流れや医師が言ってきたことをそのまま見える化して、お示し出来たらと思っています。
綴りながら、自分でも振り返りたいと思います。
○説明会の流れ
会議室には小児科の責任医師、関わった医師、医療安全管理者など約10名が集まっていました。
自己紹介もそこそこに
執刀医から私達家族へ下記の説明がありました。
・心筋生検についての簡単な概要説明
・心筋生検当日の時系列にそった説明
(↓医師の言葉そのままに記載しました。分かりづらかったらすいません。)
「11時05分
カテーテル室へ入室しました。
カテーテル検査は問題なく終了しました。
その後、心筋生検へ移行しました。
鼠径部から入れたカテーテルによって検体を2個採取できましたが、どちらも小さく、数として少ないので、首からのアプローチ方法を変えて検体をさらに採取する方針にかえました。
13時50分
首からのアプローチへと変更することとしました。
首に鼠径部と同様にカテーテルを入れていきましたが、位置の調整に難渋しました。
最初に入れたカテーテルは曲がってしまいました。
そこで新しいカテーテルに入れ替えることにしました。
ここまで、バイタルサインに全く問題なく有害事象は起こっておりませんでした。
こちらがカテーテル中の動画になります。
(ここから透視動画を見せられながら、説明をうけました。)
カテーテルが進んでいっています。ワイヤーを通じてカテーテルを進めていくのですが、適切な位置に持っていくことがなかなか出来ませんでした。
そうしている間にカテーテルが落ちてきてしまったので、一旦体制を立て直す方針としました。
あとで振り返ってみると恐らくこのカテーテルを進めている操作の間に心筋を穿孔したものと考えています。
体制を立て直すためにカテーテルの全てを体の外に引き出しました。
これが14時6分のことです。
14時8分の前半に改めて右心室にカテーテルを入れていったところ14時8分の中盤になって、ガイドワイヤーが心臓を突き破って心臓の外にでました。ここで初めて我々は穿孔だと気付きました。
すぐにカテーテルを回収しました。
バイタルサインですが、カテーテルを右心室にあげようとしている時は収縮期の血圧は90、脈は150回程度でバイタルサインに変動はありませんでした。
しかし、あとを振り返って見ますとカテーテルを再度戻そうとしている際に血圧が70程度に少しですが低下していました。脈拍は150で変わりませんでした。
穿孔に気づいたのが14時8分の中盤、血圧が下がってきたのが14時8分の後半。そこですぐに心臓マッサージを開始しまして、蘇生措置と致しております。
14時11分に気管挿管をしました。
その後も蘇生を続けまして、
14時27分に開胸開始。
すぐに心タンポナーデは解除されましたが、自己の心拍は戻りませんでした。そのため体外循環の準備をして、心肺蘇生から41分後、14時49分に体外循環装置を取り付け終わりまして、体外循環を開始しています。
そこまで心肺蘇生法、心臓マッサージは絶え間なく継続致しまして、14時49分に終了しております。
15時頃に心臓血管外科の医師に目で心臓を確認して頂き、右心室の先端部に非常に小さい穴が開いているのを確認され、そこが穿孔部であると同定されました。縫合して頂き、処置を終了しております。
一連の処置がカテーテル室で行われた為15時45分にその後の処置のために手術室へ移動しております。
ここまでが、当日の経過となります。」
・病院で検証した結果の報告
「6月5日の検証会では様々なポイントを検証いたしました。
まず、手順については適切な手順をとっている。物品については通常カテーテルで通常通りに使われており、手技についても適切に行われている。ということで、今回の事例は一定の頻度で起こりうる合併症であると結論しています。」
・執刀医の経験に関して
→「私は18例を経験して、他院に出向いても数例経験しています。他の病院にも伺いましたが、ここまでの経験がある施設は他に無いので病院や私の経験不足という事はありません。」
・事前の説明について
→「カテーテル検査の説明文に手書きで心筋生検、裂孔と記載しているのみであったので、我々は充分に説明を行ったつもりでしたが、説明は充分とは言えなかったと結論づけております。」
・頸部へのアプローチへの変更について
→「ガイドラインでは4つはとる必要があると書かれているので、鼠径部からは2つしか取れなかったので、この判断は妥当な判断だと考えております。ただ、鼠径部から行うとしか伝えてなかったので、説明をすべきであった。そこは不十分であったと思う。」
・再発防止策について
→「通常の道具でおこなったので、問題はないがこのようなことにならないように細いもの、柔らかいタイプのものの使用を検討していきます。」
・事故後の対応に関して
→「事故後は速やかに心肺蘇生等を行い、心臓血管外科の医師等に依頼を行いました。対応は早かったので問題はなかったと考えております。」
説明会はこのような流れで、20分程度一方的に説明を受けて、ここから質問をするような流れになります。検証会の報告以後の項目は事故当日に私たちが質問をしたことだったので、聞かれたことの返答が主だったように思います。
まとめてみて、改めて思うことは、やはり詳細な原因については語られていないと思っています。
説明されたのは方法や当時の状況のみで原因の分析に関する言及はありませんでした。
ここをもっと深く聞いておけばよかったという後悔があります。
まだ遅くはないと思うので、自分でももっと深く検証して、病院に説明を求めていきたいと思います。
○今日の息子!!!
今日の息子はやや脈が遅め。(70〜80回/分)
アルブミンの点滴は昨日で終了したようです。
モニターのその他の数値は安定していました。
もう一つ気になるのは体温。
朝方で34.8℃、昼で35.2℃
あまりにも低い。。
息子の額に手を当てるとヒンヤリとするくらいの冷たさでした。
あまり低すぎても心配なので、つい先ほどからタオルケットの上に冬用を掛け布団をかけて体温が上がってくるのを待っている状態です。
以前も体温調節については綴りました。その時と同様に額や手に汗をかいているので。また感染ではないかと不安になります。
数値が良くても、体が冷たいのはやはり心配になりますね💦
どことなく顔も青白いような気がするし…まずは温めて体温を戻します!!!
良く今日まで色んな事に耐えてくれた!!
頑張ったぞ!!
息子!!
まだまだ生きよう!!