検査入院の日になりました。
7時起床。
息子はお変わりなく元気で、家の中をバタバタと走り回っていました。
落ち着かせようと大好きなアニメのDVDをみせ、いつものように朝食をとらせ、妻が着替えをさせました。
その間に私も準備をして、スーツケースを車に積み込み、さぁー出発。
妻と娘に
頑張ってくるよ。と手を振って私と息子は遠く離れた県外の病院へと向かいました。
(残念ながら、この日が元気に家で過ごす最後の日になってしまいましたし、妻が元気な息子をみた最後の日になってしまいました。)
ここから車で2時間。息子はチャイルドシートに座り、病院に着くまでずーっと寝ていました。
何を悟った訳でもなかったのですが、安心した顔で眠る息子をみて、(なんでこんなに可愛い子が…)と感慨に浸ってしまい、運転しながら1人で泣いてしまいました。
8時に家を出発しましたが、病院に着いたのは10時半。11時の予約時間にはまだ余裕がありました。
しかし、さすがは都市の大病院。この日の外来患者は2000人を超え、病院の中は人でごった返していました。長くて広い通路にたくさんの案内板、まるで駅の地下道を歩いているようでした。
スーツケースを引きながら、寝起きで愚図る息子を抱え、目的の紹介患者入院窓口に着いたのは予約時間の10分前でした。息子の機嫌は最悪で、歩きたがって私の腕から逃げ出そうとしていました。私は必死で息子を捕まえていました。そんな最中の受付で
受付の方「紹介状はありますか?」
私 「先生どうしで話をしているのでありません。」
受付の方 「そんなはずはないと思います。」
私 「いえ。本当にないんです。」
受付の方 「……。じゃぁ、時間がないので早く入院手続きの書類を記載して下さい。」
不服そうに若干怒られ、息子が暴れているのを目にしているにも関わらず、冷たく急かされてしまいました。
いくら沢山の人の手続きを要領よくサバかないといけないとはいえ、相手の状況を考慮できていない、この対応に非常に腹が立ちました。
その時、、電話が鳴りました。
「にいちゃん、今どこ?」
弟が付き添いに来てくれました。
まさに神の声でした。。