医療事故ブログ〜小さな我が子が経験した事例〜

私の息子が医療事故にあったことについて綴っています。同じような経験をされた方の何かの助けになれば幸いです。少し重い内容ではありますが、共感を頂いたり、何かのお役にたったら「スター☆」や「ブックマーク!」、「SNS」等で共有お願いします!

事故後15日目(現実突きつけられました)

10:00

私の母が電車で地元からお見舞いに来てくれました。母を駅まで迎えに行きました。

 

13:00

職場の上司が駆けつけてくれました。事故以降、電話で連絡をとっていたものの直接会うのは久しぶりでした。いまの息子の現状を率直に伝えました。私が父として出来る事を全うできるように職場は出来る限りのフォローをすると言って頂きました。

本当に力をもらいました。

周りの方の支えを強く感じた瞬間でした。

 

 

一方で不安な点もまだ残っていました。

息子の脳の検査結果です。

 

13:50

面談をさせて欲しい。と医師から携帯に連絡が入りました。16時から面談するようになりました。

いよいよでした。

16:00

面談室に通されました。

医師3名と看護師2名が同席しました。

 

医師「CT、脳波、調整脳幹反応、脳幹反射の検査をおこないました。」

 

難しい名前の検査が並びましたが、要は生命を維持するのに必要な脳機能の検査を行ったとのことでした。

 

検査結果は

・CT→ 脳が腫れている。その後、小脳出血くも膜下出血があり、脳へのダメージはとても大きい。

・脳波→ 平坦であり、大脳が機能していない事を示している。

・調整脳幹反応→ 反応なし。

・脳幹反射→ 対光反射、咳嗽反射 なし。

・呼吸 → 自発呼吸なく、人工呼吸器なしでは呼吸ができない。

 

 

そして最後に

医師 「これらの検査結果を踏まえると、脳全体が障害を受けており、脳死状態であるといえます。」

 

脳死

 

これまでにこうなる可能性も告げられていたし、息子の反応をみて覚悟はしていたものの、実際に医師からその事を断言されるのは本当に辛いものでした。

 

 

一緒に聞いていた、妻や妻の母親は泣き崩れました。

 

これからの見通しについても話がありました。

 

医師「大人の場合は脳死状態になると1週間程で亡くなってしまう。しかし、小児の場合には長く頑張れる子も多い。数ヶ月単位、中には数年単位で生き続ける子もいる。これからの目標は状態を落ち着かせて、いまの状態のままではあるが家に連れて帰ることが目標。感染症の可能性を考えると帰れるか帰れないかの可能性は今は五分五分。」

…連れて帰りたいとは思いましたが、息子がこの状態で家で看るのはなかなか想像できませんでした。

 

医師が言う

生き続ける=心臓が動き続ける

…ということであり、元の状態に戻る訳ではありません。

元の状態に戻って家に連れて帰ることを望んでいる私達家族の気持ちとの乖離を感じ、怒りも感じました。

 

 

この日の妻の日記

『少しは覚悟していたけど、本当に医者から脳死状態ですと言われると、本当にショックで涙が止まらなかった。

いま〇〇は頑張ってくれているけど、脳死ということは、週もしくは月単位の余命の可能性もある。

全てはあの心カテで心タンポナーデがおこって、心停止したからこんな事になった。家に連れて帰れると言われるが、全然イメージ出来ない。息子が元の息子じゃないまま、ずっとこのままですと言われても、どうしても受け入れられない。何か良くなる術はないのかな?』